2人だけの甘い時間

土曜日

学校が終わり、一晩も越して長い1日を終えようとしていた。

「今日もあの人カッコよかったな」

「お前好きな人でもいるのかよ」

「い...いつのまに?!」

ふと見ると弟がいた。

弟の名前は田島優斗。

中学2年生だ。

竜矢の後輩でもあり、可愛がられている。

そんなつながりがあるのは正直ヤダ。

「ちょっと明日彼女とデート行くんだけど」

「何?彼女いたんだ―」

「う..うるさいっ。とりあえず明日彼女の誕生日なんだよ。」

「だから?」

「何が欲しいと思う?」

「そんなの知らないわよ。あたしじゃなくて本人に聞けば?」

ほんとムカつく。
そんなことくらい自分で考えてよ。
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