First Kiss



さらに5分経った時、あたしがいる西口と反対側の東口に中島先輩がいることが分かって、中島先輩が走ってきてくれた。




「柚芽ちゃんごめーんっ!!」


『やっ!大丈夫です!!出口の確認してなかったあたしも悪いし…』




お互いに謝り合って、近くのカフェに入ることにした。






「柚芽ちゃん何飲みたい〜?」


『ん〜…ココアっ♪』


「オッケー♪ じゃあ、ココアとカフェオレ…Sサイズ1つずつで。」


「ありがとうございます。お会計570円になります。」




中島先輩がカウンターで注文してる横で、あたしは鞄からお財布を出そうする…




「いいよ、柚芽ちゃん♪」


中島先輩は、にこっと笑ってあたしのお財布に手を当てた。





『えっ…?や、でもっ…』



と言った時には既に会計済み。





「あちらのランプの下でお待ちください。」


と店員さんに言われた通り、ランプの下に歩いていった。



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