First Kiss



その後、近くの公園に移動した。



ベンチに並んで座る。


…少し距離を置いて。





そして、この前の電話で話した内容の続きと言わんばかりに話し続けた。





始めに座った位置よりも断然、2人の距離は縮まっていた。





「柚芽ちゃんの手、小さい〜♪」


『気にしてるんだからゆわないでよ〜…』





柚居先輩に敬語は止めてと言われてタメ語で話すことにした。


柚居先輩は、先輩ということを忘れさせてくれて、とっても話しやすい。







気づくともう真っ暗で、時間は22時を過ぎていた。










「…送るよ。」



そう言ってあたしの手を引っ張って歩きはじめた。




柚居先輩の手の大きさ、温もりにどきどきする。

あたしは柚居先輩と出会ってから柚居先輩にどきどきさせられっぱなしだ…。






電車に乗って、隣のあたしの最寄り駅まで送ってくれた。





そしてバイバイ…と言った時。














柚居先輩はそっとあたしを抱き締めてくれた。



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