First Kiss



その日は結局、舞奈との電話を切っても眠りにつくことはできなくて、一睡もしないまま学校へ行った。






『舞奈おはよっ♪』


教室に入ってあたしは真っ直ぐ舞奈の席に向かった。




「…柚芽!おはよう♪」


『昨日?今日はごめんね…ありがとう…♪』


「ううん。…来れたんだね!よかった♪」


『…うん。休んで1人になると、色々考えちゃうから。』


「そっか。…大丈夫!!!柚芽ならすぐ彼氏できるよっ!!柚居くんより断然いい彼氏が♪」





一生懸命励ましてくれる舞奈。


ありがとう…。









あたしの生活は、柚居に出逢う前の生活に戻っていった。



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