First Kiss



柚居との曖昧な関係をはっきりさせたくて、タイミングよくあたしを好きだと言ってきた祥太と付き合うことで、あたしは柚居を忘れられる……


そう思ってた。






でも、祥太と付き合うことで柚居との思い出ばかりが頭の中をぐるぐる回る。














祥太のあたしへの想いを、あたしは柚居を忘れるために利用してしまった。








祥太を好きになろうとしたのは本当…。


祥太を好きになろうとすればするほど、柚居への想いが募る。












あたしは最低だ……。



















その後、祥太に『ごめんね。』と何回か謝って「駅まで送る。」と言う言葉を断って、1人で帰った。





『メールはあたしがするまでしないで…。』



最後に一言だけ、そう言って……



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