心から恋してる



それは…。



「お前を死なせたくないんだ。まだ俺ら17だぞ…。人生なんて始まったばっかりだ。頼むから…生きろ…」



「あたしだって…、生きたいよ!!陽太の運動会に出たい。お母さんを探したい!…でも、心臓が無くなった人は、二度と生きることができない…」




大きな声をだしすぎて、少し胸が苦しい…。



「それに…あたし、奏くんの彼女に怒られるから…、もう病室に来ないでくれるかな…?」



苦しむ姿を見せたくない。
奏くんに心配かけたくない。



「彼女って、あれは…」
「いいから帰って!あたしは心臓移植しない。これで話は終わり…」



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