心から恋してる
『奏くんへ
私が移植手術をすると決めて、奏くんの想いを聞くことができてよかったです。
最初は、正直に言うと奏くん恐かった。
髪の色は明るかったし、目に光がないように見えた。
でも、そんなこと無かった。
奏くんの目は、澄んでいて、かっこよかった。
あの時、救急車を送ってくれてありがとう。
お見舞いに来てくれてありがとう。
あたしの背中をおしてくれてありがとう。
言ってもいいきれないありがとうがたくさんでてくるよ。
もし、
もし、帰ってこれなかったら、私のことは、忘れてください。
そんなこと言っても、その時はあたしはもう
いないから
大丈夫か…。
陽太は、しばらく預かってください。
泣き虫だけど、よろしくお願いします。
では、行ってきます。
夏帆より』