心から恋してる




「でも、すっごい助かる。
ありがとう、奏くんっ」



それなら…、陽太のことを聞く口実で、奏くんと話せる。



ごめんね、陽太。



♪〜


「ん?」



音…?


今、音がなったような…



そういえば、奏くん…さっきから右手を後ろに隠してる…



「何隠してるの?奏くん」


「何でも…」



見せて…くれないんだ。

そうだよね、あたしのためなわけないし。
自惚れるな、あたし。

「ごめん」


「なぁ…外、歩こうよ」




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