心から恋してる



息…してない……?


119番を押して、その後何を言ったか憶えてない。



でも、はっきりみたのは。


救護の人が、汗だくになりながら心臓マッサージをしていたこと。

俺は横にいて、ただ手を握ることしかできなかった。



「姉ちゃん死んじゃうの?」


「バーカ…っ、死ぬわけねぇだろ…」



さすがに、これ以上は、安心させれる言葉をかけれない。



< 98 / 144 >

この作品をシェア

pagetop