君と僕のレンリツ方程式√
愛斗side.
「あっ・・・ん・・・マナトぉ・・・」
「・・・愛斗ってゆう名前大嫌いなんだよ・・・・」
俺がボソッと言った。
快感の頂点に行っている女にはたぶん、聞こえていない。
女の甘ったるい俺を求める声。
俺も女の汗まみれでお互い快感だけ。
――...
シャツを着てこの場から去ろうとした。
「やっぱり愛斗は最高だよぉ」
「よかったね、じゃあ」
俺には褒め言葉は通用しない。
褒められたって何にも嬉しくない。
「愛斗、行っちゃうの?」
女が上目遣いで聞いてきた。
俺はこんな作戦で乗る馬鹿野郎なんかじゃない。
「うん。じゃあ」
笑顔で言い払った。
いつも女が俺に落ちる理由はコレだ。
ケータイを取り出すと、女のデータを消した。
バイバイ、俺の199番目に抱いた女。