君と僕のレンリツ方程式√
それから俺は、何も考えずに屋上へ行った。
すると、夏海チャンが居た。
俺のことに気がついて振り向いた。
彼女とはあまり喋ったことはない。
だけど、彼女はクラスの男子だけではなく、学校中の男子からモテる。
彼女はルックスだけにとどまらず、全身が美しいと言っても過言ではないほどだ。
粋野夏海チャン
K中学校3年。俺と同い年。
ミルクティー色の長い髪に
パッチリとした大きな瞳。
アヒル口のようなぷっくりとしたリップ。
それに、長く細い脚に巨乳・・・(笑)
すべてが完璧だ。
だけど、女軍団に嫌われていて友達は俺の元元元元元元元カノぐらい?の麻井美奈しかいない。
夏海チャンは、「妊娠して中絶している」だとか「男を金で買っている」とかの噂があるけれど、俺はそんなのは信じない。
色で例えると、何色にも似つかない「真っ透明」だからだ。
「ねぇ、恋って楽しいものなのかな?」
夏海チャンが言った。
「俺も本気の恋したことねーからよくわかんねぇ」
ヘラッと笑っておいた。
「じゃあ、セフレになってよ」
「はっ!?」
夏海チャンからこんな言葉?
どうしよう!俺の下心!
「なーんてね。そうやって男は騙されるんだよね。やっぱり男は馬鹿だ。」