俺様の運命の女神
女と会話したいなんて思ったことが無い。
ましてや触れたいだなんて……。
マジでありえねぇ。
どうかししてる……彬たちのせいだな。
アイツらが目の前でチュッチュ…イチャつくもんだから。
俺まで頭がイカれて来たらしい。
ヤバい…ヤバい……。
彼女は“羨ましいですね?”なんて言いながら、
柔らかい笑顔を振りまいている。
……それを……俺は……もれなく……拾って……。
ドクドクドクドクッ…
尋常じゃ無いほど早まる鼓動。
まただ!!沈まれ、俺の心臓……。
頼む!!治まってくれ!!
この時、俺は生まれて初めて、
………“女”を意識した。