俺様の運命の女神
「風果ちゃん、真面目だし勉強も出来るし。諒くんだって学年トップなんだから、全然問題ないよ!!」
“問題ない”って……何が問題なのか、このバカ女は分かってねぇ。
勉強を教えられるかが問題なんじゃなくて、
アイツと勉強出来るような雰囲気に出来るかが問題なんだよ!!
ホント……分かってんのかなぁ…。
「まぁ、とにかく明日…旧図書室に行って勉強しろ。……な?」
「………あぁ」
ホントにそれだけで大丈夫なんだろうか?
翌日―――――。
放課後、旧図書室に行くとアイツがいつものようにカウンターにいた。
「おっ……す!!」
「あっ…こんにちは。先日は有難うございました。とっても楽しかったです」
「………だな」
俺は美冬のバカがうつったか?
真面な言葉が浮かんで来ない。
というより、アイツの笑顔を見た途端…心臓が急に暴れ出した。