俺様の運命の女神


「風果ちゃん、真面目だし勉強も出来るし。諒くんだって学年トップなんだから、全然問題ないよ!!」


“問題ない”って……何が問題なのか、このバカ女は分かってねぇ。

勉強を教えられるかが問題なんじゃなくて、

アイツと勉強出来るような雰囲気に出来るかが問題なんだよ!!

ホント……分かってんのかなぁ…。


「まぁ、とにかく明日…旧図書室に行って勉強しろ。……な?」

「………あぁ」


ホントにそれだけで大丈夫なんだろうか?



翌日―――――。


放課後、旧図書室に行くとアイツがいつものようにカウンターにいた。


「おっ……す!!」

「あっ…こんにちは。先日は有難うございました。とっても楽しかったです」

「………だな」


俺は美冬のバカがうつったか?

真面な言葉が浮かんで来ない。

というより、アイツの笑顔を見た途端…心臓が急に暴れ出した。


< 136 / 297 >

この作品をシェア

pagetop