俺様の運命の女神


彼女の自宅のアパート前に大きな公園があり、

その公園の入口に1人の男が立っていた。


彼女が通り過ぎようとすると、

彼女の腕を掴んで何やら話し掛けている。


大学生風のその男は、

ひょろっとしたやせ型で黒縁メガネをしている。

身長は結構高めで180くらいか?

俺とそれほど変わらないだろう。


俺は公園の脇にある自動販売機の陰から

こっそり2人の様子を覗っていた。


男は腕を掴んだまま、まだ話し掛けている。

彼女はというと、何だか嫌がっている様子。


何度も頭を下げて…男が掴む腕を振りほどいた。


それでもまた掴もうとする男を払い除けて

彼女は自宅へと走り去った。



< 167 / 297 >

この作品をシェア

pagetop