俺様の運命の女神
「どうせ、帰る方向は一緒なんだから気にするな」
「うぅっ……」
おれは彼女の頭を優しく撫で、
「こういう時の友達だろ?」
「………はい」
その日のうちに彬と美冬に相談した。
提案通り、美冬が毎日送り迎えをしてくれるという。
アイツんちのボディーガード付きの車で
送り迎えをして貰えば、とりあえず一安心。
彼女と毎日一緒に勉強出来なくなったが、
彼女の近くに男を寄せないのが1番。
俺とコイツの時間は落ち着いたら作ればいい。
それに、今…告白したところで
『好きとか良く分からない』
と、言った彼女の言葉が…
胸に重く……響く……。
今はまだ無理だ。
彼女にもっと好かれないと…。