俺様の運命の女神


「怖い思いをしたんだな…」


肩を震わせ涙を流す彼女を

俺はそっと優しく抱きしめた。


こんなにも怖い思いをしてたとは…。

それも誰にも相談できずに、

1人で家に閉じこもって…。


俺は一体、何をしてたんだ?


彼女を救うにはどうしたらいいんだ?

やっぱり、男の存在をチラつかせるのが1番か?

それなら……俺にも出来そうだな。



「なぁ」

「はい」


涙目を擦りながら顔を上げた彼女に、


「俺、明日の朝に迎えに来るよ。で、一緒に学校に行こう……な?」

「……え?いいんですか?」

「あぁ、美冬の送迎よりその方がいい気がする」

「えっ……でも……」


彼女は申し訳なさそうな表情を見せるが、


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