俺様の運命の女神
大通りを挟んで…
俺らの通う“星月学園”まで辿り着いた。
フゥ~~。
俺の取り越し苦労だったか?
「何とも無かったな?」
「そうですね…」
「まぁ、何も無いのが1番だからいいけど…」
「先輩、本当にありがとうございました」
「あぁ、いいって」
学校を目の前にして、やっと安堵した様子。
笑みも零れ、漸く柔らかい表情になった。
俺らは大通りに架かる歩道橋を渡り始めた。
7時35分――――。
駅が近い事もあり、
通勤通学の人で溢れている歩道橋。
俺は人並みに呑み込まれないように、
彼女の手をしっかり握り端を歩いていると…
「キャッ!!」
「んッ!?」