俺様の運命の女神


冬眠から目覚めるように、重い身体を起こすと

!!!!!!!!


「うぅっ……」


鋭い痛みが全身を駆け巡ると同時に


「せっ、先輩!!」


勢いよく彼女が抱きついて来た。

一瞬の出来事で何が何だか分からない。


辺りを見回すと、病院らしき事は理解出来た。

左腕に点滴が刺さり、左足は何かで固定されてるようだ。


「おっ、おいッ……」

「よ、良がっだぁ~……」

「おい、泣いてんのか?」

「な、泣いてなんて……」

「泣いてんだろ」


彼女はポロポロと大粒の涙を零している。



< 192 / 297 >

この作品をシェア

pagetop