俺様の運命の女神
「お父さん、すぐに帰って来るって」
「そうか…」
俺はリビングで親父の帰りを待つことにした。
会社は自宅から車で20分。
そんなに遠くない。
普段ならあっという間の20分だが、
今の俺にとっては、気の遠くなるような時間。
母さんも落ち着いていられない様子。
リビングを行ったり来たり。
「ただいま。諒は?」
「親父!!」
親父が帰って来た。
俺はソファから立ち上がり、親父の元へ駆け寄った。