俺様の運命の女神


「お父さん、すぐに帰って来るって」

「そうか…」


俺はリビングで親父の帰りを待つことにした。

会社は自宅から車で20分。

そんなに遠くない。

普段ならあっという間の20分だが、

今の俺にとっては、気の遠くなるような時間。

母さんも落ち着いていられない様子。

リビングを行ったり来たり。


「ただいま。諒は?」

「親父!!」


親父が帰って来た。

俺はソファから立ち上がり、親父の元へ駆け寄った。


< 20 / 297 >

この作品をシェア

pagetop