俺様の運命の女神


横断歩道を渡り終える前に…


「「「「キャァア~~~」」」」

「「「「諒サマよ~~~」」」」


破壊力抜群の黄色い声は、

通り過ぎるOLやサラリーマンの視線を奪い去る。

そして、一斉に向けられる冷たい視線。

俺は彬の背に隠れるように…


「みんな~おはよ~」

「「「おはようございまぁ~す」」」

「みんな~良く聞いてぇ~」

「「「………」」」


彬が両手を掲げると

マインドコントロールされた子達は

一斉に彬の方へ視線を集中させた。


「諒くん登場なんだけど~、まだ足は完全じゃないから~今まで通り~遠くから見るだけねぇ~?」

「「「「はぁ~~~い」」」」

「触っちゃダメだよ~?」

「「「「はぁ~~~い」」」」


………マジかよ?!


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