俺様の運命の女神
やっぱ、彬スゲェ~!!
一発で騒ぎを鎮めやがった。
感心してる俺に、彬がひと言。
「今日くらい、挨拶してやれ…いいな?」
「………あぁ」
校門前の女子の大群は
彬と俺を通してくれるように
一筋の人間アーチが出来ていた。
「おはよ~」
「おはようございま~す!!」
彬が歩きながら挨拶してるのを
背後から見て、仕方なく…
「おはよう……おはよう……」
笑顔こそ浮かべられないが、
何とか真面に挨拶だけは口にした。
すると――――!!
「「「「キャァァア~~~」」」」
女子の大群が一斉に、
鼓膜が破れるほどの黄色い声を張り上げた。