俺様の運命の女神


やっぱ、彬スゲェ~!!

一発で騒ぎを鎮めやがった。

感心してる俺に、彬がひと言。


「今日くらい、挨拶してやれ…いいな?」

「………あぁ」


校門前の女子の大群は

彬と俺を通してくれるように

一筋の人間アーチが出来ていた。


「おはよ~」

「おはようございま~す!!」


彬が歩きながら挨拶してるのを

背後から見て、仕方なく…


「おはよう……おはよう……」


笑顔こそ浮かべられないが、

何とか真面に挨拶だけは口にした。


すると――――!!


「「「「キャァァア~~~」」」」


女子の大群が一斉に、

鼓膜が破れるほどの黄色い声を張り上げた。


< 213 / 297 >

この作品をシェア

pagetop