俺様の運命の女神


無意識に身体がビクッと反応する。

俺は生命の危機感を覚え、


「彬、わりぃッ!!」


一目散に教室目掛けて走り出した。


「おいっ!!待てよー!!諒~!!」


後ろから彬が叫んでるのを無視して…。


………恐ろしい。

あんな猛獣の中にいるだけでどうかしそうだ。


俺は久しぶりの自分の机にへたり込んだ。

クラスメイトから…


「おっ、諒久しぶりじゃん、もういいのか?」

「んー」

「お前がいない間、マジで凄かったぞ?」

「………」


………だろうな?

登校して来るか分からないのに、

毎日校門前で張り込みとはな……。

そりゃあ、凄かっただろうな。


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