俺様の運命の女神


その後、彬のお陰で何とか、

無事に数日を過ごす事が出来た。

そんなある日―――――。


学校帰りに姉貴に頼まれた服を受取りに

自宅にほど近いクリーニング店に立ち寄った。

来週、陽平さんの家族と旅行に行くとかで

あれこれ準備が忙しいらしい。


俺は姉貴の薄手のコートを受取り、

店を出た瞬間――――――、


「あっ……あのっ!!」


突然、髪の長い見知らぬ女が声を掛けて来た。


「俺……ですか?」

「あっ……はい」


初めて見る顔だ。

誰だ?………この女。

ってか、俺に何の用だ?

俺は仕方なく……


「俺に何の用ですか?」


すると、





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