俺様の運命の女神


俺は胡坐を掻いてる状態で

彬の顔をじーっと見ると……


「南さん、その女の子にヤキモチ妬いてんだよ」

「?!」

「学園でもお前、一匹狼だし。お前の周りに女の影すらねぇだろ?」

「当たり前だ!!」

「だからだよ。お前の傍にいる事が特別でないと思い始めたんだろうな?」

「………」

「だから、自分の気持ちを確かめる為にも、ちょっと距離を置いてんじゃねぇか?」

「……マジでか?」

「んー、俺はそう思う。だって、自分は特別なんだって思ったら、今まで通り旧図書室に来るだろ。あそこはお前と2人きりになれる場所だし」

「?」

「諒の態度を見て、自分が特別かどうか判断するんじゃねぇ?」

「ってことは……俺が……?」


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