俺様の運命の女神
彬に相談してからというものの、
俺はアイツにどう接するべきか考えた。
俺にとって彼女は唯一の存在で
そして、俺が心から愛おしいと思える女。
入院中は俺でさえ勘違いしてしまうほど
アイツは俺に優しすぎて…
『恋人』かと錯覚に陥った。
けれど、彼女は俺に対して
申し訳なさと罪滅ぼしでしかない。
退院した今、
俺とアイツが会う接点はどこにもない。
唯一の2人の空間であった
『旧図書室』にさえ、姿を現さない彼女。
彼女が俺のそばへ来ないなら
俺が彼女の元へ行くしかない。
決して、逃がすまいと
俺はこの時、決意を新たにした。