俺様の運命の女神


土曜日―――――。


―――――カチャッ。


「お待たせしました」


白いニットのセーターにグレーのスカート。

ロングブーツにロングカーディガン姿の

可愛らしい彼女が姿を現した。


「ッん!!////…行こうか////」

「はい!!迎えに来て下さってありがとうございます!!」

「んー」


隣りを歩く彼女を直視出来ない。

最近、治まってた病気が再発したようだ。


手を繋いでもいないのに、

心臓が暴れ出し、顔は火照るし、

恐ろしいほどの汗が噴き出す。



そんな俺に…


「先輩?…大丈夫ですか?」


覗き込んで俺の額に手をかざし、

心配そうに顔を寄せた。


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