俺様の運命の女神
「あぁ、そうだ。父さんも母さんに出会った時は、今のお前のように現実を受け入れられんかったもんだよ」
「他にはいないのか?」
「そうだなぁ。父さんの場合は、“親、姉妹”は触れたな」
「じゃあ、俺も?」
「それは分からない。触れてみないことには…」
「ってことは、昼の女に姉妹がいたら、試せってこと?」
「だな。もしかしたら、その子の姉か妹がお前の妻になるかもしれんしな」
「どっちにしたって、あの女の身内ってことか…」
俺はお隣の奥さんに触れたせいで、発疹している。
腕がヒリヒリ、ジンジンしているが…。
今はそれどころじゃない。
頭がパニックで、思考が回らない。
あの女がか…?
俺の??
俺は廊下で呆然と立ち尽くしていた。