俺様の運命の女神


「あぁ、そうだ。父さんも母さんに出会った時は、今のお前のように現実を受け入れられんかったもんだよ」

「他にはいないのか?」

「そうだなぁ。父さんの場合は、“親、姉妹”は触れたな」

「じゃあ、俺も?」

「それは分からない。触れてみないことには…」

「ってことは、昼の女に姉妹がいたら、試せってこと?」

「だな。もしかしたら、その子の姉か妹がお前の妻になるかもしれんしな」

「どっちにしたって、あの女の身内ってことか…」


俺はお隣の奥さんに触れたせいで、発疹している。

腕がヒリヒリ、ジンジンしているが…。

今はそれどころじゃない。

頭がパニックで、思考が回らない。

あの女がか…?

俺の??

俺は廊下で呆然と立ち尽くしていた。


< 25 / 297 >

この作品をシェア

pagetop