俺様の運命の女神


「どうしたの?何か騒がしいけど」


2階から姉の雪(せつ)が下りて来た。


「雪、大変なのよ。諒の奥さんになる人が見つかったのよ」

「えっ!?ホント!?どんな子?」

「さぁ、お母さん詳しいことは…。今日、学校で出会った子みたいなんだけど…」

「諒!!どんな子?可愛いの?美人?私と仲良くしてくれそう?」

「知らねぇよ!!パニックで急いで帰って来たし…」

「何それ。ダメじゃん!名前とかクラスとか聞かないと。それじゃなくても、女子が多いのに…」


それもそうだな。

名前すら聞かなかった。

何年だ? アイツ……。

あっ!!

けど、何も知らず、俺に触れたんだから1年か?

2、3年なら触ったりしねぇだろ。



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