俺様の運命の女神


「俺、今日学校で『男』になる」

「えっ?!諒、何言ってるの?!」

「……決めたんだな?」

「あぁ」


俺の発した言葉で母さんは驚いているが、

親父は俺の考えを察している様子。


「で、どうする気だ?」

「お父さん、何を言ってるんですか?!」

「母さんは黙ってなさい」

「えっ?」


興奮している母さんを制して。


さすがと言うべきか、

やはり、同じ悩みを抱えた者同士

言葉にしなくても通じるらしい。



俺はそんな親父を見据えて…


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