俺様の運命の女神
「母さん、ご飯にしてくれ」
「はい?」
「朝ご飯を済ませて、久世の所に行かないと…」
「えっ……あっ、はい」
何だか納得のいかないといった表情だが、
母さんは朝食の準備に戻った。
「俺も彬と話があるから一緒に行くよ」
「あぁ。支度して来なさい」
「ん」
俺はすぐさま自室に戻り、
制服に着替え、身支度をし、
再びダイニングへ戻って朝食を済ませ、
彼女を自宅に残して…彬の家へ。
親父と共に事情を説明。
理事長である彬の父親は、
「私の監督不行き届きで……申し訳ない」
俺らに深々と頭を下げた。