俺様の運命の女神
昨日のあの一瞬じゃ分からなかったけど…今どきの子じゃなかったっぽいよな。
どっちかっつうと古風な感じで大人しそうな子だった気がする。
それに一番感じたのは、気の利く優しい子。
昼寝してた俺が風邪を引かないようにひざ掛けを掛けたくらいだ。
心優しい子に決まってる。
「見た目はどんな感じ?可愛いか?身長は?」
「長い黒髪を1つに縛ってて、ふち無しの眼鏡を掛けてた」
「で?可愛いのか?美人か?痩せてるのか?」
「分かんねぇよ、そんなこと。どういうのが可愛いのか、どんなのが美人なのか…基準が分かんねぇし」
「まぁ、そうだな。諒は女を可愛いとか美人だとか思ったことも無いんだもんな」