イチゴみるく~甘酸っぱい恋物語~
…フランス? って、エッフェル塔がある?
「あの…先生、私聞いてませんけど」

勢いあまって立とうとして、ふらっとする…

「ほら、まだねてなきゃ☆」

空野先生は、私を抱きかかえて、ベッドに寝せた。

えっ…

ということは…

「しばらく家に1人ですか?!」

「そうなるねw」

空野先生は、涼しい顔でそう言った。

「だけど、その間僕もいるし、うちの研修医を家政婦にやるから☆」

家政婦…   なんか、お姫様みたいwww

「あっ、もちろん、ご両親公認ですからご安心を
じゃあ、隣の部屋に居るからなんかあったら声かけてね。」


あー、となると家に1人ではないのね…

「ゲホッ… ケホケホッ!!…ハァハァ…」

また、激しい咳… 

これは、しばらく続く感じのタイプだな…

《先生、薬下さい。》

と、言おうとしたが、突然の呼吸困難によって遮られた。

スースーと、変な呼吸が続く。

と、私の異変に気付いたのか空野先生がきた。

「柚未乃ちゃん?どうしたの、大丈夫?」

変な呼吸のせいで、声も、ろくに出せず意識も
遠くなってきたとき、先生が体を起こしてくれた。

「柚未乃ちゃん、ゆっくり息を吸って。 吐いて。」

それでも、スースーと変な呼吸は止まらない。

そろそろ限界だと思って目を閉じようとしたとき、1人の人が部屋に入ってきた。

私の意識は、そこで途絶えた。
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