アクセサリー
トモヒロさんは簡単に済ませて、玄太郎にマイクを渡す。
「みんな、こんにちはー! やっほー……、元気―? 俺は元気だよ」
玄太郎は笑顔でしゃべる。いつもやっていることや好きなバンドなど、自分のことをべらべらとしゃべった。
「……俺はね、ふだんはファミマでバイトしてるんです。良かったら来てくださいねー! ……千葉だけど。それじゃあギターにパス!」
マイクが隆一に渡る。彩乃は少しだけドキドキして隆一を見つめた。
「ええ、みなさんこんにちは。わざわざお集まりいただいて大変感謝しております」
隆一は少し緊張しているのか、耽々と話す。
「女性の方も多くて、特にきれいな方も多くて……、しかも今日は特別きれいで、目の保養になります……次にやる曲は……」
隆一は適度にリップサービスを織り交ぜる。直美は彩乃を小突いて、
「彩乃のこと言ってるんじゃない?」
と言う。
「そうかな?」
本当だったらとてもうれしい。彩乃は笑みがこぼれる。
そのあとはボーカルの人にマイクが戻り、
「季節は秋、もうすぐ冬なんですが、練習していた時期が夏だったもので、サマーソングが続きます……」
と言う前ふりのもと二曲つづけて演奏された。一曲目は今夏、毎日のようにCMで流れていていたので、サビだけは彩乃も知っていた。
全体を通して聞くと一夏の恋模様を歌っているようだ。ジャカジャカ激しい曲でもなかったので、彩乃は気にいった。
(今度、TSUTAYAで借りてみよう。でも隆一君が貸してくれるかな?)
「みんな、こんにちはー! やっほー……、元気―? 俺は元気だよ」
玄太郎は笑顔でしゃべる。いつもやっていることや好きなバンドなど、自分のことをべらべらとしゃべった。
「……俺はね、ふだんはファミマでバイトしてるんです。良かったら来てくださいねー! ……千葉だけど。それじゃあギターにパス!」
マイクが隆一に渡る。彩乃は少しだけドキドキして隆一を見つめた。
「ええ、みなさんこんにちは。わざわざお集まりいただいて大変感謝しております」
隆一は少し緊張しているのか、耽々と話す。
「女性の方も多くて、特にきれいな方も多くて……、しかも今日は特別きれいで、目の保養になります……次にやる曲は……」
隆一は適度にリップサービスを織り交ぜる。直美は彩乃を小突いて、
「彩乃のこと言ってるんじゃない?」
と言う。
「そうかな?」
本当だったらとてもうれしい。彩乃は笑みがこぼれる。
そのあとはボーカルの人にマイクが戻り、
「季節は秋、もうすぐ冬なんですが、練習していた時期が夏だったもので、サマーソングが続きます……」
と言う前ふりのもと二曲つづけて演奏された。一曲目は今夏、毎日のようにCMで流れていていたので、サビだけは彩乃も知っていた。
全体を通して聞くと一夏の恋模様を歌っているようだ。ジャカジャカ激しい曲でもなかったので、彩乃は気にいった。
(今度、TSUTAYAで借りてみよう。でも隆一君が貸してくれるかな?)