アクセサリー
 隆一の登録画面を開いて、発信ボタンを押した。
 呼び出し音が鳴る。
 一回、二回、三回……。
四回、五回を過ぎても、隆一は出ない。留守番電話にもならない。延々に呼び出し音が鳴るばかり。
 どうしたのだろう?
 そのままメールも打つ。
 うまい具合に進んでいただけに、ここでのトラブルは気になる。冷静に考えれば、一回 欠席しただけの話だが、彩乃は嫌な予感に胸が痛くなりはじめていた。
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