キミと出逢えたキセキ

もちろん席は自由。
1人1人の机の上には、出来たばっかりの紙パック牛乳、そしてここの工場の磁石がおいてあった。 どうやら もらえるみたい。


「あー つかれたぁ」

「結愛 全然そんな感じしないんですけどっ」


とりあえず歩きまわって疲れたわたしたちは、後ろから二番目の席に座った。

その後・・・・・

「まじつかれた ないわぁぁぁぁ 笑」


そんな会話をしながら入ってきたのは、優斗とたっくんだった。

あの2人どこにすわるんだろう・・・
そんなことを見ていると、なんとなんと 2人はわたしたちの後ろの席に座った。

また心臓が加速し始める。


「ねぇ 何書いたのかみせてよー」

後ろから声をかけられたわたしは、いろいろと書いた紙をたっくんに渡す。

何かいつも通りすぎて逆に怖い。



その時 社長のような人が入ってきて、歓迎の言葉と共にここの工場の説明を始めた。

わたしは、大事なところを必死になってメモる。
それに一生懸命になってたから、後ろに大好きな人がいることなんてすっかり忘れていた。


30分後。
ひたすら書き続けたわたしは、もうほんとクタクタ。


「あー ほんとにつかれたぁ」

そう言って、せもたれに深くよりかかり頭を後ろに下げる。


そんな時だった。

うちの髪の毛がサラッと、誰かの手によって触られた。
それは、昨日と全く同じ感じ。


ビックリして 後ろを向くと、触っていたのはもちろん・・・・・
昨日 自分の思いを伝えた人。

「お前の 髪 超サラサラなんだね」


何でたっくんは自然にそんなことが出来るの????
また たっくんを今以上に好きになっちゃうじゃん。


嬉しすぎて倒れそう。
もう どうしたらいいの。



そんなことを思っていると、説明会は終わったようでみんな講堂から出ていく。
わたしも悠里と心臓を抑えながら出る。

その時も自然にわたしの隣に並んで歩いてくれるたっくん。
こんなことされたら 期待しちゃうじゃん。
< 15 / 27 >

この作品をシェア

pagetop