キミと出逢えたキセキ

④ 崩れる関係


いつも通り、学校は楽しい。
たっくんとは、あんなことがあってからもずっと仲良く出来ている。


もうすぐ冬休み。
相当寒くなっている外は、いつ雪が降ってきてもおかしくない。



今日は金曜日だから、明日からまたのんびりできるー。
そんなことしか考えられない。


しかし、そんなテンションを一気に変えたのは結衣の言葉だった。


掃除が終わった後、結衣が息を切らしながらわたしのクラスへときた。

「ゆあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ 大変大変大変 玲奈がたっくんに告ったって・・・」


結衣の顔は、真っ青。


え?
何言ってるの 結衣。
それ ほんとなの。

玲奈って、確か結衣と同じクラスの・・・・ 超いいこじゃん。

え?
ほんとなの。



そんな時、たっくんが戻ってきた。
友だちと笑いながら。


目が合う。
当たり前だ。
わたしがずっとみてたんだから。

でも すぐにそらしてしまった。
たっくんも、いつもと違うわたしの雰囲気に気づいたみたい。

「どしたの」

いつも通りの声。
聞いてみようと思った。


「玲奈に 告白・・・されたんでしょ???」

たっくんの目が泳いでいる。
やっぱりほんとなんだ。

でも たっくんは。

「俺 されてないって ほんとほんと」


ウソなんてすぐにわかる。






家に帰っても、そのことが浮かんでくるばかり。
たっくんが、OKしたらどうしよ。

フラれたわたしには、付き合わないでなんて言う資格なんてない。
でも 好きな人に彼女が出来そうなのに、そのまま見てることなんてできない。


夜だって ろくに寝れない。

もう一緒に帰れなくなっちゃうの?
また一緒に帰ろうなって言ってくれたのに。



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