キミと出逢えたキセキ
③ 部活
そんな1日を過ごし 放課後部活の時間になった。
わたしは同じクラスで部活も一緒の悠里のところにいった。
「ゆうりー 部活いこー」
「結愛 ちょとまってー いまいくってー」
そしてわたしと悠里は、となりの3組へ行った。
綺姫と瑞穂とも一緒に行くためだ。
4人で体育館へ向かう。
6月になりもうすぐ㋆になろうしているこの季節は、ほんとうに暑い。
3年生が最後の大会を終え 引退し、わたしたち1年生と2年生だけの部活が始まっていた。
部室に行くと もうほかの先輩やみんなは来ていた。
いつものように さわがしい部室。
「今日 ロードワークするよー 準備してー」
そう言ったのは キャプテンの2年生 雛乃。
その声に続いて みんなバッシュに足を入れ ひもを結ばずに玄関へ向かう。
わたしも瑞穂と柚香と一緒に玄関へ向かった。
一斉に日焼け止めを塗り始める女バス部員たち。
あつい日差しの中 ロードワークのスタートへと移動する。
そんな時 外部のサッカー部の前を通る。
1年生なのにひと際サッカーが上手くて10番をつけているたっくんはすぐに見つけられる。
必死にボールを追いかけるたっくんを かっこいいな なんて本気で思ってしまう。
それと同時に 元カレの姿も見えたのでわたしは、サッカー部の前を後にして走る準備を始めた。
「よーい すたーと」
雛乃の声で全員が一斉に走り出す。
ロードワークは全部で2.2キロ。
10分以内に走りきるのが女バスの目標である。
日差しはどんどん強くなり 汗もだらだらと出てくる。
でも わたしはあきらめず頑張ってみんなについていく。
林の中を抜け、学校のグラウンドの横を通り校舎の前を通った時。
前を走っていた綺姫がたっくんをみつけ、
「お たっくんじゃん」 と言った。
たっくんは、こっちを向き
「おっす」
と言った。
わたしも一瞬目が合った。
そして そのままゴールに向かってわたしは走りきった。
みんな 汗を大量に流しながら ハーハー 言っている。
「つかれたー」
「あっちー」
そんな言葉がとびかう。
わたしも、相当疲れていた。
体力には自信があったのに 泣