身代わり王女に花嫁教育、始めます!
背後から回した手で彼女の乳房をギュッと掴む。おそらくは、痛みを感じるほど強く。カリムはリーンのあらゆる告白を拒むつもりで、わざと乱暴に扱った。

細くやわらかな身体は泉に浸かったせいか、少し冷たい。胸と同じように、茂みで覆われた部分にも強めに触れる。

そしてわずかだけ、彼女の熱い泉に指を押し込んだ。

口元を覆った指の間から、リーンの切なげな吐息が漏れる。彼の触れた部分から溢れ出した液体は、やがて、ポタポタとオアシスの泉に滴り落ちた。

彼女の燃えるような息を手のひらに感じ、カリムは背筋がぞくぞくする。


(――ああっ! もう、我慢ならん!)


カリムは自身の腰紐をほどき、荒ぶる下半身をリーンの脚の間に押しつけた。


「……きゃっ……」


リーンの声が耳に届き、カリムはとっさに腰を引く。張りつめた彼自身を危うく押し込むところだった。


カリムは強く目を閉じると、深呼吸を繰り返して落ちつかせるが……このままでは引くに引けない状態だ。


< 126 / 246 >

この作品をシェア

pagetop