身代わり王女に花嫁教育、始めます!
太陽が真上にさしかかる寸前、宮殿への道筋に作られたオアシスに到着した。
そこは“砂漠の舟”に乗り、サクルに連れて行かれたオアシスとはまるで違う。
リーンの背丈の三倍ほどもあろうかという岩が五個並び、岩が砂上に大きな影を作っていた。そこに木が生えていて、木枠で作られた井戸のようなものがある。
「ここは“旅人の井戸”または、“許された井戸”と呼ばれております。このオアシスそのものは、“五つ岩のオアシス”と」
リーンと同じ馬車に乗ってきた侍女のひとりが説明してくれた。
水源の場所が動かず、また、水源が深いので獣は近づかない人間だけの水飲み場。このオアシスは、砂漠を移動する部族にとって、限界点の目印になっているのだという。
これ以上奥に自然のオアシスは存在しない。
普通の人間にとって、ここまでは砂漠に踏み込むことが許された場所。
その限界の向こうに砂漠の宮殿はある。
これより先に進めば、リーンは二度と緑溢れる世界に戻って来られないかもしれない。
そこは“砂漠の舟”に乗り、サクルに連れて行かれたオアシスとはまるで違う。
リーンの背丈の三倍ほどもあろうかという岩が五個並び、岩が砂上に大きな影を作っていた。そこに木が生えていて、木枠で作られた井戸のようなものがある。
「ここは“旅人の井戸”または、“許された井戸”と呼ばれております。このオアシスそのものは、“五つ岩のオアシス”と」
リーンと同じ馬車に乗ってきた侍女のひとりが説明してくれた。
水源の場所が動かず、また、水源が深いので獣は近づかない人間だけの水飲み場。このオアシスは、砂漠を移動する部族にとって、限界点の目印になっているのだという。
これ以上奥に自然のオアシスは存在しない。
普通の人間にとって、ここまでは砂漠に踏み込むことが許された場所。
その限界の向こうに砂漠の宮殿はある。
これより先に進めば、リーンは二度と緑溢れる世界に戻って来られないかもしれない。