身代わり王女に花嫁教育、始めます!
しかし、王がそんな嘘にみすみす騙されるだろうか?
魔王の誘いに乗り王位を簒奪したといわれる蛇王(ザッハーク)。その名で呼ばれている“狂王”とはいったい……。
先ほどまでいた穴倉と違い、洞窟の天井は高い。
地面までは届かないが、上のほうではキラキラと煌く光が見える。外に抜ける穴が開いているのだとわかったが、翼を持たぬリーンにはとても届きそうにない高さだった。
あと逃げられそうなのは、青いトーブを着た男たちがやってきた方角に向かうくらいか。
薄暗く見えるが、通路を抜けると出入り口があるのだろう。
そこまで考えて、リーンはあの巨大な魔物の存在を思い出す。
「下手な考えは起こさぬほうがよいぞ、カリム・アリー。あそこに見えるモノの正体――お前なら、わかるであろう?」
クライシュ族の族長、カッハールが声をあげた。
たぶん、アリーも逃げる算段をしていたのだと思うが……。カッハールの指差した方角を見て、リーンは首を捻る。
魔王の誘いに乗り王位を簒奪したといわれる蛇王(ザッハーク)。その名で呼ばれている“狂王”とはいったい……。
先ほどまでいた穴倉と違い、洞窟の天井は高い。
地面までは届かないが、上のほうではキラキラと煌く光が見える。外に抜ける穴が開いているのだとわかったが、翼を持たぬリーンにはとても届きそうにない高さだった。
あと逃げられそうなのは、青いトーブを着た男たちがやってきた方角に向かうくらいか。
薄暗く見えるが、通路を抜けると出入り口があるのだろう。
そこまで考えて、リーンはあの巨大な魔物の存在を思い出す。
「下手な考えは起こさぬほうがよいぞ、カリム・アリー。あそこに見えるモノの正体――お前なら、わかるであろう?」
クライシュ族の族長、カッハールが声をあげた。
たぶん、アリーも逃げる算段をしていたのだと思うが……。カッハールの指差した方角を見て、リーンは首を捻る。