身代わり王女に花嫁教育、始めます!
(7)悪魔の舌
『王女様……王女さまぁ』
すぐ近くで侍女の声が聞こえた。
リーンが周りを見回すと、そこにあったのは赤く光った目。彼女は悲鳴も出せず、ひたすら赤い眼光から逃れようとする。
そこに、無数の触手がリーンの体の上で蠢くのが見えた。
彼女の肌にからみつき……強い力で砂の中に引きずり込もうとする。
(いや……いや……助けて、サクルさま……助けて)
叫び声をあげたくても声が出ない。
リーンは心の中でサクルの名前を呼びながら、必死で振りほどき逃げようとするが……。
『どこに行かれるのです? あなたが王女の名前を騙ったせいで、私は悪魔に囚われてしまったのに』
侍女は口もとから尖った舌を覗かせながら、リーンに顔を近づけた。
(ごめんなさい。ごめんなさい。許して……)
リーンは侍女から逃げているつもりだった。しかし、リーンの体をなぞる触手は、しだいに硬く荒い男の指に変わっていく。
すぐ近くで侍女の声が聞こえた。
リーンが周りを見回すと、そこにあったのは赤く光った目。彼女は悲鳴も出せず、ひたすら赤い眼光から逃れようとする。
そこに、無数の触手がリーンの体の上で蠢くのが見えた。
彼女の肌にからみつき……強い力で砂の中に引きずり込もうとする。
(いや……いや……助けて、サクルさま……助けて)
叫び声をあげたくても声が出ない。
リーンは心の中でサクルの名前を呼びながら、必死で振りほどき逃げようとするが……。
『どこに行かれるのです? あなたが王女の名前を騙ったせいで、私は悪魔に囚われてしまったのに』
侍女は口もとから尖った舌を覗かせながら、リーンに顔を近づけた。
(ごめんなさい。ごめんなさい。許して……)
リーンは侍女から逃げているつもりだった。しかし、リーンの体をなぞる触手は、しだいに硬く荒い男の指に変わっていく。