身代わり王女に花嫁教育、始めます!
「だが、娘を無事に帰してもらえるなら、と大公妃もお前が王女であることを認めた。大公の話では、アシャは愛妾や側室の身分を断ったそうだ。侍女として宮殿にとどまったのは、実際は王女である娘の安全と教育、そして、将来を考えてのことだろうな」
リーンは母の切なさを思い、胸がいっぱいになる。
愛する男性のそばにいられるものの、その人には妻がいて、自分は寄り添うことができないなんて。
そんな辛い思いをリーンのために耐えてくれたのだ。
母の寿命を縮めたのはリーンかもしれない。そう思うと、申し訳なさにいた堪れなくなる。
「リーン、お前が泣くことはない。親が子を守るのは当然のこと。それができぬ者は虫けらにも劣る」
「サクルさま……では、わたしは本当にあなたさまの妻になってもいいのですね?」
リーンは手を伸ばし、サクルの首に抱きついた。
同時に、彼の腕が細くしなやかな腰に巻きつき、リーンを強く抱き寄せる。
「もちろんだ。さっきからそう言っておろう」
返事もそこそこに、ふたりは唇を重ねた。
リーンは母の切なさを思い、胸がいっぱいになる。
愛する男性のそばにいられるものの、その人には妻がいて、自分は寄り添うことができないなんて。
そんな辛い思いをリーンのために耐えてくれたのだ。
母の寿命を縮めたのはリーンかもしれない。そう思うと、申し訳なさにいた堪れなくなる。
「リーン、お前が泣くことはない。親が子を守るのは当然のこと。それができぬ者は虫けらにも劣る」
「サクルさま……では、わたしは本当にあなたさまの妻になってもいいのですね?」
リーンは手を伸ばし、サクルの首に抱きついた。
同時に、彼の腕が細くしなやかな腰に巻きつき、リーンを強く抱き寄せる。
「もちろんだ。さっきからそう言っておろう」
返事もそこそこに、ふたりは唇を重ねた。