身代わり王女に花嫁教育、始めます!
サクルの黄金の髪がふわりと揺れ、蜂蜜色の肌がブルッと震えた。
次の瞬間、リーンは躯の奥に流れ込む“花嫁の証”を感じ取る。
「お前は正妃となり、私の息子を産むのだ。よいな、リーン。これよりは、お前の命すら私のものだ。許可なく死ぬことも認めん。いいな」
「はい。わたしの命も、愛も、すべてサクルさまに捧げます。どうか、永遠にお傍においてください」
サクルの胸に頬をあて、その鼓動を感じ取る。
生まれてきたことに感謝し、そして生きていることに安堵する一瞬。この腕の中が自分の居場所である、とリーンは追い求めた砂漠の幻想を、その手に掴まえた。
その日の太陽が沈む前――ふたりは正式な婚儀を終えた。
リーンは紛れもなく狂王の花嫁となり、王国に新たな歴史が刻まれたのである。
~fin~
次の瞬間、リーンは躯の奥に流れ込む“花嫁の証”を感じ取る。
「お前は正妃となり、私の息子を産むのだ。よいな、リーン。これよりは、お前の命すら私のものだ。許可なく死ぬことも認めん。いいな」
「はい。わたしの命も、愛も、すべてサクルさまに捧げます。どうか、永遠にお傍においてください」
サクルの胸に頬をあて、その鼓動を感じ取る。
生まれてきたことに感謝し、そして生きていることに安堵する一瞬。この腕の中が自分の居場所である、とリーンは追い求めた砂漠の幻想を、その手に掴まえた。
その日の太陽が沈む前――ふたりは正式な婚儀を終えた。
リーンは紛れもなく狂王の花嫁となり、王国に新たな歴史が刻まれたのである。
~fin~