身代わり王女に花嫁教育、始めます!
頭には何もかぶっておらず、余計に髪の色が目立つ。しかも、彼女の髪は腰より長いのだ。リーンの髪も長いが彼女ほどではなかった。
楚々としてたおやかな、侍女というより巫女のような気配を感じる。
「名をシャーヒーンと言う。あなたの侍女として王が選ばれた女だ。口は利けぬが言葉はすべて伝わる。過不足なく勤めるであろう」
シャーヒーンと紹介された侍女は鋭い眼をリーンに向けた。
それはすべてを見透かす鏡のような瞳。
身代わりを見抜かれたような気持ちになり、リーンはドキッとする。
だが彼女はすぐに目じりを下げ、人懐こい笑みを浮かべて会釈したのだった。
楚々としてたおやかな、侍女というより巫女のような気配を感じる。
「名をシャーヒーンと言う。あなたの侍女として王が選ばれた女だ。口は利けぬが言葉はすべて伝わる。過不足なく勤めるであろう」
シャーヒーンと紹介された侍女は鋭い眼をリーンに向けた。
それはすべてを見透かす鏡のような瞳。
身代わりを見抜かれたような気持ちになり、リーンはドキッとする。
だが彼女はすぐに目じりを下げ、人懐こい笑みを浮かべて会釈したのだった。