身代わり王女に花嫁教育、始めます!
リーンは薄っすらと目を開けた。

すぐに自分がうつ伏せで寝転がっていることに気づく。少し頭が痛い。全身に気だるさも感じる。身体を起こそうとするのだが、力が入らず……。

そのとき、背中にヒヤリとしたものが当たった。


「キャ!」

「動くな。じっとしていろ」


それはカリムの声だ。

一瞬で先ほど見せた痴態を思い出し、リーンの身体は小刻みに震えだす。


だがカリムは、水を含ませ固く絞った布でリーンの全身を拭いてくれているらしい。

リーンの背中から臀部、そして内股へと布を動かし……。


「あ……そこは」

「じっとしているのだ。下半身が濡れている。わかるか? お前のここから溢れ出た雫だ」

「ヒャッ!」


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