身代わり王女に花嫁教育、始めます!

(3)水の戯れ

リーンが何者であれ、純潔でなけば抱くことになんの問題もない。

とはいえ、他の者に処女を奪わせた場合、最終的にリーンをその者の妻にさせねばならない。

もし、ハーレムに留め置きたくなれば……“狂王”の噂どおり、夫となるべき者を始末して、寡婦とした上で手に入れる羽目になる。


だが、リーンの破瓜の相手が“人間”でなければ問題はないだろう。


湯を自在に操るなど、水使いの神官として最強の力を持つ彼には、ほんのお遊び程度の能力を使うだけだ。


(いよいよ唇を重ねてしまいそうだった。あのふっくらとした唇で咥えられたら……飲み込めと言ったら、どんな顔をするだろう)


カリムはリーンの実際の年齢を知らなかったが、およそレイラー王女と同じ年頃だろうと考えていた。


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