身代わり王女に花嫁教育、始めます!
ぐったりとして湯の中に倒れそうになるリーンをカリムは抱き上げた。
「カリム殿……あなたですよね? あなたは水使いの神官なのだわ。だって、精霊を呼ぶ呪文を唱えられる方ですもの。もう……やめてください。どうして、こんな」
「言ったはずだ。王の命令だ、と。だが、浴室での務めはこの程度でよいだろう。明日は食事の作法を教えよう」
浴槽から出るとカリムは乾いた布を腰に巻き、新しい黒い衣でリーンを包み込んだ。
片手で支えていたリーンを再び横抱きにすると、そのまま外に出て大きなテントに向かう。濡れた肌に乾いた風が吹き付けられ、あっという間に水気が飛んでいく。
「カリム殿、まさか、寝室の作法なんておっしゃいませんよね?」
「それも当然、含まれている」
「そんなっ!?」
「他には砂漠を移動するときの作法も大切だ。あなたは“砂漠の舟”をご存じだろうか?」
その言葉を聞いた瞬間、リーンの瞳が輝いた。
「カリム殿……あなたですよね? あなたは水使いの神官なのだわ。だって、精霊を呼ぶ呪文を唱えられる方ですもの。もう……やめてください。どうして、こんな」
「言ったはずだ。王の命令だ、と。だが、浴室での務めはこの程度でよいだろう。明日は食事の作法を教えよう」
浴槽から出るとカリムは乾いた布を腰に巻き、新しい黒い衣でリーンを包み込んだ。
片手で支えていたリーンを再び横抱きにすると、そのまま外に出て大きなテントに向かう。濡れた肌に乾いた風が吹き付けられ、あっという間に水気が飛んでいく。
「カリム殿、まさか、寝室の作法なんておっしゃいませんよね?」
「それも当然、含まれている」
「そんなっ!?」
「他には砂漠を移動するときの作法も大切だ。あなたは“砂漠の舟”をご存じだろうか?」
その言葉を聞いた瞬間、リーンの瞳が輝いた。