Loose-leaf*放課後の甘いキス
「………い」
「……ぉい」
「…おい!」
「………へ?」
「お前人の話し聞いてんのかよ?」
うっうそ!
何か話してた・・?
恐る恐る顔をあげると、イラついたように舌打ちをする一ノ瀬くん。
「ご・・ごめんなさ
「はやく教室戻るぞ」
ぐいっと手を引っ張り、職員室のドアを乱暴に足で開けた。
「失礼しましたー。」
だるそうな一声をかけると、ぴしゃんっと音をたててドアを閉める。
「…で?何渡された?」
「えっ!」
「そのプリントの内容」
顎で私のかかえているものをさす。
「たったぶん・・文化祭の実行委員用の説明書・・だと思います・・。」
私がそういい終えると、さっと私の腕からプリントの山を持ち上げた。