Loose-leaf*放課後の甘いキス






「――夢愛ちゃんっ!」




はっと我に返ると、一ノ瀬くんがこっちを見ていて

怪訝そうな顔で私を見ていた。



それもそのはず…

ずっと考えている間、一ノ瀬くんを見とれていたようだから

不気味に思うのも、無理はない



「ご…ごめんなさい…っ」




これ以上目を合わせるのが耐えられなくって、ぱっと顔を俯かせる

ドクンッと大きく鳴る心臓




夏川くんのときとは全然違って



そう、今にも押しつぶされてしまいそうな――――






< 48 / 86 >

この作品をシェア

pagetop