Loose-leaf*放課後の甘いキス





「……夢愛、ちゃん?」



目を開けると同時に、視界を塞いだのは

おっきな目をさらに大きくさせた、瞳ちゃん



「…あっ」

「どうしたの?」

「うっううん、なんでもない!」



無理やり作った笑顔で笑うと、瞳ちゃんも甘い風を吹かせた



「よかった~何回呼んでも全然気づかなかったから、どうしたのかと思った~」



ほっと胸をなでおろしたような仕草をして、私をじっと見つめた。



「あのね、差し入れ係第一希望のところに書いてくれた?」

「…第一希望?」

「うん。さっき直美ちゃんが言ってたけど…あ、直美ちゃんって司会者さんね。」



第三希望まで書いて、あとで回収するらしいよ

そういわれて、私は筆箱の中からペンを取り出した。






< 49 / 86 >

この作品をシェア

pagetop