Loose-leaf*放課後の甘いキス
「……夢愛、ちゃん?」
目を開けると同時に、視界を塞いだのは
おっきな目をさらに大きくさせた、瞳ちゃん
「…あっ」
「どうしたの?」
「うっううん、なんでもない!」
無理やり作った笑顔で笑うと、瞳ちゃんも甘い風を吹かせた
「よかった~何回呼んでも全然気づかなかったから、どうしたのかと思った~」
ほっと胸をなでおろしたような仕草をして、私をじっと見つめた。
「あのね、差し入れ係第一希望のところに書いてくれた?」
「…第一希望?」
「うん。さっき直美ちゃんが言ってたけど…あ、直美ちゃんって司会者さんね。」
第三希望まで書いて、あとで回収するらしいよ
そういわれて、私は筆箱の中からペンを取り出した。